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  木酢液、竹酢液の話
講師:レコルテ
山本英治

植物の生育を促進したり、土壌中の有効微生物を活性化する木酢液、竹酢液の話です。

木酢液、竹酢液
窯の中で木材や竹を蒸し焼きにし、出てくる煙を冷却すると赤褐色のつんと鼻をつく焦げた臭いの液体が得られます。これが木酢液、竹酢液です。実際には、木炭や竹炭をつくるときに得られるもので、炭窯の排煙口に冷却装置を取り付けて、凝集する液体を集めます。
木酢液、竹酢液はいろいろな微量成分を含み、植物の生育を促進したり、土壌中の有効微生物を活性化し、カビなどを生えにくくします。生ごみやトイレ、畜舎等から出てくる悪臭を消す働きを持っています。また、精製された高品質のものは、ハムや魚などの燻製食品の燻臭をつくるときにも利用されます。

1、木酢液、竹酢液の性質と成分
  木酢液と竹酢液はほぼ同じような成分を含みますが、しいていえば、竹酢液は針葉樹から得られた木酢液より、広葉樹から得られた木酢液に近いといわれています。どちらも酸性で、そのpHは通常1.5〜3.7です。含まれる成分は約10%が有機成分で、残り約90%が水分です。有機化合物中の主な成分は酢酸(食酢の主成分)で有機化合物中に約50%含まれます。これが木酢液、竹酢液といわれるゆえんです。木酢液、竹酢液に含まれる有機化合物は約200種類以上もあり、酢酸、プロピオン酸などの酸類、メタノールなどのアルコール類、グアイアコール、クレゾールなどのフェノール類、吉草酸エステルなどの中性物質類に大きく分類されます。木酢液、竹酢液は炭化方法、炭材原料の種類、炭材原料の水分含有量等で成分は多少異なってきますが、弊社製品原料の一例を示しますと、表1のとおりとなります。
 

  なお、日本木酢液協会では、生産、流通、販売の段階で良質な製品が普及するように表2のような木酢液の品質規格を規定しています。
現在、協会では品質の認定登録制度を検討中で、これが実施されますと、上記の規格に適合しているか否かが認定の判断基準となります。

2、木酢液、竹酢液のつくりかた
木材や竹を炭窯で炭化していく過程で植物の組織であるヘミセルロース、セルロース、リグニン等が熱分解されると、固体生成物(木炭、竹炭)と気体の木ガスと液状生成物が得られます。液状生成物を長期間(3ヶ月以上)静置すると3層に分かれます。上層が軽質油で、中層が赤褐色水溶液の祖木(竹)酢液で、下層が黒色の粘性油状物の沈降タールです。祖木(竹)酢液は製品として利用されます。この祖木(竹)酢液は原料炭材に対して15〜25%生産されます。祖木(竹)酢液をさらに蒸留という工程をへて、出てきた液体を冷却して集めますと、淡黄色透明の高品質の製品が得られます。また、沈降タールを蒸留精製することにより、クレオソートが得られます。以上の工程を図1に示します。
なお、木材を原料とする場合、塗装、接着、防虫、防腐等の処理した建築資材や家具等、又は鉄、亜鉛、銅クズ等の重金属を含む建築資材や家具等の廃材は使用してはいけません。
 

木酢液、竹酢液の採取方法及び保存方法
一般的に山での炭焼きでは、木酢液、竹酢液の採取に使う材料として、現地で入手しやすい竹を用い、その中に煙を通して自然冷却して採取します。平戸窯、乾留窯等の大きな装置を用いて炭化する場合は、ステンレスパイプや竹の筒等の水冷却により採取します。
採取した木酢液や竹酢液を保存する場合には、酸に安定な容器例えば木樽、陶器の入れ物、ポリビン等を使用します。大きな装置の場合は、ホーロー製容器や耐酸性合性樹脂容器等が使われます。
また、木酢液や竹酢液は光や熱により変化しやすいので保存場所は冷暗所が適しています。
 

木酢液、竹酢液の用途及び使用方法
園芸用用途
土壌改良
@土壌へ施す場合は、植付け前の施用が基本で50〜100倍液を1F当り5〜6ミリリットルを植付けの10〜14日前に施し、土壌をよく混和します。
A土壌へ施すことにより、土壌微生物が活性化され、作物の根張りがよくなります。木炭との混用(木炭に木酢液を10〜20%加えて、木炭を100〜200g/F施す)は、その効果をさらに高めます。
B腐葉土等の有機質資材との混用は作物に対する有効菌がさらに活性化され、健全な作物の育成が促進されます。
C植付け後は、500〜1,000倍液を1F当り1.5〜1ミリリットル施します。この場合、育苗には薄めに施します。
植物の健康
@葉面散布すると、作物の生理代謝を促進し、品質を高めます。
A散布濃度は500〜1,000倍液で、500倍以下(例えば、200〜300倍液)だと葉に斑点等ができる等薬害が発生する可能性があります。小規模で試しに散布するのが好ましい。(石灰硫黄合剤、ボルドー液等、アルカリ性の農薬とは混用できないので注意しましょう。)
B使用間隔は通常10〜15日おきで、葉もの野菜では収穫2週間前に1回散布し、果菜類では収穫期に入ってから10〜15日おきに2〜3回散布します。
C花卉類は特に花弁が変色する恐れがあるので、一部で試してから使用するのが好ましい。
生ゴミ処理による堆肥づくり
@木酢液や竹酢液は堆肥の発酵を促進する働きがあり、木炭等と併用して使用すると、より効果があります。
A通常堆肥づくりには、木(竹)酢液を50〜100倍ぐらいに薄めて散布します。
(注意:濃度が濃すぎると堆肥中の微生物が減少するので注意しましょう。)
脱臭剤
@木酢液や竹酢液は強力な脱臭効果があり、ゴミ置き場、下水、トイレ、犬・猫の糞、畜舎、水産加工物の排水等の悪臭処理に最適です。
A通常10〜50倍液を1F当り500〜1,000ミリリットル使用するのが効果的です。
B市販の園芸用スプレーに原液を入れ、これを家庭の生ゴミ袋等に噴霧し、密封すると悪臭が消えます。
犬・猫・虫よけ
@木酢液や竹酢液の薫臭は、犬・猫、ヘビ等の小動物、虫が嫌います。
Aゴミ置き場等ノラネコ等が集まる場所に散布すると効果がありますが、揮発性があるため散布回数を増やします。天候にもよりますが、通常7〜10日に1回散布します。
B特異な薫臭がするため、隣近所の人々が嫌がる可能性がありますので気をつける必要があります。

5、おすすめ商品のご紹介
備長炭木酢液      
有害物質(アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、メタノール、タール他)を蒸留・精製を繰り返して除去しました。琥珀色の液色は、有害物質や不純物を除去した、品質の良いあかしです。
土壌改良、植物の活性、犬・猫・虫よけ、生ゴミ処理、家畜の糞尿脱臭などに使用できます。
     
国内炭木酢液      
木炭の製造時、窯から出る煤煙を集めて冷却し液体にしたものが粗木酢液です。
粗木酢液を蒸留し、効果がより発揮されるよう品質の高い木酢液に仕上げました。
土壌改良、植物の活性、犬・猫・虫よけ、生ゴミ処理、家畜の糞尿脱臭などに使用できます。
     
特選竹酢液      
蒸留と精製を繰り返して作り上げた純度の高い蒸留竹酢液です。
無農薬・減農薬栽培に最適で、抗菌力と活性力に優れています。
     
熟成竹酢液      
蒸留と精製を繰り返して作り上げた純度の高い蒸留竹酢液を10倍に希釈して取り扱いやすくしています。      

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