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  洋ラン栽培用温室
講師:ピカコーポレイション
岡島国太郎

ご家庭では特に、冬の寒さ対策が重要です。
ですから、植物にあった育成環境を人工的に作ってあげるために温室を使用します。しかし、温室単体では鉢植えの整理棚や霜よけとして使うだけなら十分ですが、越冬させ育てるといった栽培を行う場合には、温室内の温度管理(加温と換気)が必要で、<加温加湿・微風還流・換気・遮光>機能を持ったガラス温室をおすすめします。


ガラス製洋ラン栽培温室
製洋ラン栽培温室の主な機能
加温加湿機能ー温度可変加温加湿器ー
ヒーターによる加温で寒さを防ぐと同時に、タンクの水で湿度低下を押さえます。

微風還流機能
加温加湿器の中央に組み込まれたファンにより、温室内に微風が還流します。この機能は、温室内温度を均一にする働きと、株に新鮮な空気を与えることによって植物の育成を助長する大切な働きがあります。

換気機能ー換気扇ー
温度調節器設定温度以上になると換気扇が作動して空気を外に追い出し、株を高温障害から保護します。また、急激な温度上昇により株を傷めることもありません。特に秋から春までの、温室内温度が急変しやすい時期に活躍する機能です。

遮光機能ー日よけカーテンー
日よけカーテンで余分な太陽光をカットし、自然の木もれ日を再現します。(遮光率50%)

温室栽培を始める前に
一般に植物を上手に育てるコツは、子供を元気に育てることとよく似ているといわれています。元来、子供は太陽の日差しの中で元気に遊んでいるものですが、帽子もかぶらず急に真夏の直射日光に当ると日射病になってしまいます。また、寒い時期に暖かい部屋から薄着で戸外へ出たり、暖房で乾燥した部屋ばかりいると風邪をひいたり喉を痛めたりします。ところが徐々に冬の寒さに慣れさせると、北風の中で走り回っていても案外風邪などひいたりしないものです。
植物にも同じことが言えます。日光を好む植物(陽性植物)でも、弱い光のしたから、いきなり直射日光の下に移すと葉焼けをしてしまうことがあります。まして日陰を好む植物(陰性植物)にとっては致命傷になりますので、植物の帽子となる日よけ(遮光)を用意しましょう。また、冬場は温室に入れ植物が風邪をひかないようヒーターなどで加温します。
ただし、ほとんどの植物は加温による空気の乾燥に弱いため、加湿器や葉水(はすい/霧吹き等で葉を湿らせること)を施して空気の乾燥を防ぐ必要があります。しかし、品種によっては冬の寒さをある程度体感させなければ翌年開花しないものもあります。越冬温度が比較的高いコチョウランでさえも、徐々に寒さに慣れさせれば10℃くらいでも越冬させることが出来ます(ただし、開花の時期が少し遅れます)。なお、冬場の低温で植物が成長を休止し眠っている状態の時に過剰な水やりや肥料を施すことは控えてください。かえって根腐れの原因になります。
植物を上手に栽培するためには、その植物が発祥した地域の気候・風土を人工的に作ってやれば良いのですが、不完全な部分については、植物を慣れさせる事が必要となる訳です。
小さな子供のように、体調が悪くても訴える術を持たない植物だからこそ、日頃からその健康状態をよく観察し、管理することが大切になります。

ワーディアンケースと言われるわけは?
園芸用ガラス温室は、よく「ワーディアンケース」と呼ばれています。これは1836年に N.B.Ward(ワード)氏が海外から洋ランを輸入する際に、航海中に洋ランを保護するために造ったケースがどうやら始まりのようで、その人の名をとって名づけられたそうです。つまり「ワードさんのケース」と言う意味です。

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