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  用土の基礎知識
講師:東京園芸資材販売 佐藤 彰洋

上手に植物を育てるには、まず、土が植物の根にとって快適なものではなくてはなりません。しかし、植物には多くの品種があります。そのため、それぞれに合った土を選ぶことが必要です。「何度植物を育ててもうまく育たない」「すぐ枯らしてしまう」という方はいませんか?その原因はもしかしたら「土」にあるのかもしれません。用土の基礎知識や土のルーツを探りながら、どんな土が「良い土」なのかを知りましょう。


良い土の条件
1.通気性、水はけが良い
植物の根は、水や栄養分を吸収するのと同じように、酸素も吸収しています。土には、適度な水はけと通 気性が必要です。土の部分に水分が多すぎると、根は充分に呼吸ができず、根ぐされを起こしてしまうのです。たとえば、細かい単一粒子からなる土は、排水、通 気とも悪くなります。粒子が 変化に富んでいる土ほど通気、水はけの良い「良い土」といえます。

2.水分、肥料分を保持できる。
水はけが良すぎる土は水もちや肥料持ちが悪く、それらを何回も与えなくてはなりません。一般的に有機物を多く含む土は、水分、肥料分を良く保持します。さらに良い土には、多くの微生物が生きていて、植物が有機物の栄養を吸収しやすいように有機物を分解してくれます。これらの有機物を促進するのに、腐葉土や堆肥を混ぜ込むのが理想です。いわゆる「肥えた土」というものです。但し、肥料分はわずかなので、必ず元肥や追肥をするようにしましょう。

3.土壌酸度が適正
植物は種類によってそれぞれ生育に適した土壌酸度があります。酸性で育つ植物もありますが、さつき類などにみられるように一般 的には弱酸性から中性までの間が良いとされています。酸性土壌だと根が酸で傷む上、肥料を与えても消化不良を起こすことがあります。市販の酸度調整済みの用土を購入しても、長期間使用していると雨で洗われたりしているうちに酸性に変化してしまうこともあります。良く自然の山の樹木が立ち枯れなどを起こしているのは、長年の酸性雨の影響で、強酸性土壌になっているためでもあります。

土の状態を知る
水はけや通気性の良い土を選んでも、土が清潔でなければ、病害虫の発生の原因にもなるし一度使い古しの土なら養分は吸い尽くされてる可能性もあります。また固くしまった土だと根が充分に伸びません。目安としては土を強く握って、その後に指で押してみて崩れないようであれば固まった土といえましょう。 最近は、古くなった土のリサイクル材として、堆肥や腐葉土、ピートモスをベースにお使いの土に混ぜ込むと復活するという便利な商品も販売されておりますが、コンテナガーデンには、できれば新品の無菌用土での植え替え等をお勧めいたします。
 
酸度について
酸度にはよくPH(ペーハー)という表示を用います。中性とはPH7で7以下が酸性、7以上がアルカリ性となります。一般 的な植物に最適なPHはPH5.5(弱酸性)〜PH7.5(弱アルカリ性)です。PHが低くなった酸性土壌を補う代表的な物として、石灰類(苦土石灰がおすすめ)逆に酸性土壌を好む植物には「ピートモス」を混入すると良いでしょう。但し、石灰を多用すると土壌が堅くなるので、使いすぎには注意が必要です。
常に「良い土」であるためには、土の状態の変化にも気を使わなければ なりません。PHの測定機は、園芸店などで簡易的なものが売られていますので、購入しておき、ときどき土の状態をチェックするとよいでしょう。


代表的な土の種類
赤玉土
関東ローム層として広く分布し、一般に赤土と呼ばれるものを、微細(粉類)を排除して玉状にしたもの、各種植物の基本用土として用いられます。
黒土
関東ローム層で有機物を含む黒い土。保水性に優れ、庭土などの多くの用途に用いられます。日本人の10人に9人は土の色と言えば黒と答えるぐらいのなじみのある土です。
鹿沼土
栃木県鹿沼地方の土で、群馬県赤城山の火山灰土の一種です。弱酸性土、通気、保水排水にすぐれ、挿し木やサツキに適します。培養土の混合にも用いられます。
川砂
粘土質を含まず、通 気、排水性に優れ、盆栽やサボテンなどの混合用土に用いられます。愛知県の矢作川の名前から矢作砂など、各地の名称がつけられたものもあります。
腐葉土
ナラ、クヌギ、カシなどの落ち葉を腐らせたもので、排水、保水、保肥、通気性に富み、園芸用土にはなくてはならないものです。 品質もさまざまで、落葉100%の物や、天然醗酵(薬品を用いない物)がおすすめです。笹の葉(腐らない)や、松の葉(ヤニがでる)などが混合されているものは、避けるようにしましょう。
水苔
保水、通気性に優れ、洋らんや観葉植物の植え込み材料に欠かせません。市販されているものはニュージーランドからの輸入品が多く、品質にもバラツキがあるので、AAAグレードの最高級品を選ぶのがベストです。
ピートモス
シダ、水苔が堆積して泥炭化したもので、保水、通気性に富み、花壇土や生産者などが基本用土として用います。酸性のため、PHを調整して使う必要があります。軽いので、ベース用土として定評があります。
パーライト
真珠岩を高温処理したもので、多孔質で軽く、清潔で、通気、保水に優れています。挿し木や鉢物の混合用土として用いられます、弱アルカリ性です。
バーミキュライト
蛭石を高温処理したもので、通 気、排水、保水性に優れています。無菌で軽く、種蒔きや挿し木に用いられます。混合用土としても最適で、本来、建材用の材料だったものを園芸に取り入れました。

●土の量のめやす
3号鉢
直径9cm
用土0.3L
4号鉢
直径12cm
用土0.6L
5号鉢
直径15cm
用土1.3L
6号鉢
直径18cm
用土2.2L
7号鉢
直径21cm
用土3.5L
プランター
直径65cm
用土12〜13L

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