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  培養土の作り方
講師:東京園芸資材販売 佐藤 彰洋

一般的に植物、コンテナ、用土、肥料などは販売店で売られている既製品を購入し、利用されている方が大半だと思います。中には「培養土」という名称がついていれば安心と思って購入されている方も多いと思いますが、そこには大きな落とし穴があるのです。
<土づくり-1>でもご説明いたしましたが、園芸用土にはまったく規制、基準が無いので、赤玉土などの硬質とか上質といった表示に関して信憑性に欠けるものが多く、販売店の仕入れを信用するしかないのが現状です。
培養土も同様で、何種類以上混合されている物が培養土ですと言った基準がなく、赤玉土と腐葉土の混合だけでも培養土として販売されている例もあります(実際に大手ホームセンターでPHが4程度の物が販売されていたという実例もあります)。
植物が何となくうまく育たない‥というケースは「土」に原因があったのかもしれません。

配合例は関東中部地区が基準。他地域は気候風土に合わせて調整を
ここで紹介する配合例はあくまでも関東中部地区を基準に作成されておりますので、各地方にすべて適合するものではありません。
北海道と九州では冬の休眠時期が2ヶ月は違うので、たとえば、秋の球根の植付けの用土として、北海道地区では堆肥、腐葉土などを多めに混合するなどの工夫も必要になるでしょう。逆に梅雨の時期が長い九州地区では、水はけの良い土の配合をしないと根ぐされを引き起こす原因にもなりかねません。
「所変われば、土も変わる」ということを前提にして、自分だけのオリジナル培養土にチャレンジしてみてください。
●なお、この配合例に掲載されていない植物の培養土をつくってみたい方はお問い合せコーナーにてお問い合わせください。

ブレンドする前に市販の土に手を入れ、質を高めましょう
培養土を作成するにあたり、基本用土として、赤玉土と黒土をベースとして作られる方が多いか思います。
まず「黒土」ですが、これは産地や精製方法がばらばらで、山林や畑の土をそのまま流用しているケースが大半です。そのために木の根っこや、雑草の種子などが混合されているものが多くなっています。使用する前に日光殺菌などをしてから使用すると良いでしょう。
赤玉土も粒があり、大粒は鉢底土に用いますが、一般的には小粒をおすすめします。粒子が細かく、根の安定感もあり比較的、全国的に商品が安定しています。
通気性を考えると、中粒を用いるのがベターですが、これはバラツキが多いので、指で軽く押してみて、崩れるようなものは避けましょう。すぐに崩れてしまうと粘土になり、根づまりの要因にもなります。
できれば、使う前にふるいを通して残った物を原料にするとよいでしょう、粗悪品の中には、ふるいにかけた時点で半分が廃棄というものもあります。ふるいをかけることで商品の見極めもできるのです。
●赤玉土の品質実験●
左が硬質赤玉土、右は並品容器に水を入れ、かき回して5分程度置いた状態です。左は硬質の為、崩れが少なく5分ほどで水が透き通ってきます。右の並品は溶け出した粘土質が底に沈殿し、まだ水中を粉分が浮遊しています。

 

植物別園芸用土配合例
一般的な配合例ですので、地域、気候によって若干異なります。あくまでも参考に。
(こちらに掲載されていない植物に関しての配合例は、<園芸Q&A>へお問い合わせ下さい)

 

良質のオリジナル培養土を作るための土選びのポイント
良質な培養土を作るには、まず、その原料となる土を厳選しなければなりません。
今回は、土を購入するときの品質の見分け方、培養土作りの前に行う下準備である、“ふるい”についてお話します。赤玉土を例に説明してみたいと思います。

園芸店で販売されている赤玉土
袋を裏返しにしてみると、必ず粉が(下部に)溜まっています。これは、輸送中には必ず出るものですが、上質、硬質品は少なめです。購入するときには、裏を見て、粉分が少ない物を選びましょう。
粉は必ず出るもの。その度合いが問題です。
ふるいで粉分を除去します
根詰りや水はけ不良の原因となる粉分を除去して使うことで生育に差が出てきます。また、植え替えのサイクルも延びるため、経済的にも助かります。
一見めんどうな作業ですが、手間をかければかけるほど植物は素直に育ちます。

ふるい終わった赤玉土
粉分が除去され、最高の原料になりました。
通常硬質品と呼ばれるものは、ふるいにかけた状態で90%以上、上質品で80%以上が使用可能になります。それ以下の物は良品とは呼べません。店頭で20%安い物を購入しても30%廃棄すれば、ごみが出るだけ。実は損なのです!
鹿沼土なども同様の作業を行います。

鹿沼土なども
同様の作業を行います。

市販されている選別フイルタ
ほとんどの物がステンレスでできており、ふるいの目も、(中)、(小)、(微粒)と3種類程度セットになっています、最初は3枚合わせて粉抜きをします。次に2枚を合わせて小粒、という要領で使用目的に合わせて粒子を作ります。

園芸サポート推奨培養土一覧

ここで紹介する培養土は「園芸サポート」が自信を持って推奨する商品です。素材、用途などに違いはありますが、購入したままで安心して使うことができます。
写真上段中央の草花、球根の培養土は主に神奈川県内で販売されており、季節ごとにブレンドの内容が変わります。四季を通じ、時期によって植え付ける植物に合わせているという良心的な商品もあります。

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