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  種の蒔き方と、苗の育て方
講師:花ごころ研究室 河合秀治

用意するもの
種播き用の用土:専用用土、鹿沼土、バーミキュライトなど
鉢底石:プランター用では大きすぎるので小・中粒の軽石、日向土が便利
定規:20センチ程度のもの
播種箱:9センチビニールポット、15センチの平鉢も必要に応じて用意
ジョウロ:必ずハス口がついているもの
新聞紙、ビニール(乾燥防止用)

種の種類
種播きで大切なポイントは三つあります。
1.木本性か草本性か
2.移植を嫌うかどうか
3.種の大きさにより発芽で光を好むか嫌うか

1. 木本性つまり樹木の種は大きくまきやすいですが、発芽までの時間がかかるので発芽後1年は種をまいたままにします。用土は最初から庭土や培養土が良いでしょう。草本性つまり草花や野菜は2週間程度で発芽します。生長が早いので管理に手がかかります。
2. 移植を嫌うかどうかは主に植物の分類で決まります。樹木はほとんど移植を嫌います。また、草本性の植物でも豆科、アブラナ科、なども移植を嫌うので最初からポットで点播きまりポット播きします。
3. 種の大きさにより発芽で光を好むか嫌うかがわかります。レタス、ペチュニアなどの微細種子は発芽のために光を必要とします。微細種子は15センチの平鉢にばら播きします。ただし、とても乾きやすいので乾燥に対する注意を必要とします。微細種子の植物は苗で購入した方が家庭では育てやすいと思います。

種の播き方はまく場所
床播きと鉢播きの2つに分かれます。床播きは畑に直接種をまく方法です。大量に苗を必要とするときには大変効果的です。しかし、天気の影響を受けやすく、時にはビニールトンネルなどの資材も必要となります。あまり多くの苗を必要しない家庭園芸には不向きな方法でしょう。次に、鉢播きがあります。鉢播きは育苗箱などを利用して種を播き、天気に応じて移動が出来るので便利です。また、発芽後の水分管理も容易に行えるので家庭園芸向きの方法です。

種の土の上への置き方
すじ播き、ばら播き、点播きの3種類が一般的です。鉢で播き場合で説明します。
すじ播きは四角いま種箱に排水用の5〜10mm程度の軽石を底網が隠れる程度に敷きます。用土を入れた後、地面から10センチほど持ち上げ、軽く箱ごと地面に落として土を落ち付かせます。最終的に土の表面が箱の縁から1センチ程度下に来るようにします。この作業をしないとまいた種がどんどん深く沈み込んで発芽しにくくなります。今度は20センチぐらいの定規を箱の短い辺に平行になるようにして土の表面に押し当てて溝をつけます。間隔は5センチ程度、溝の深さは種の大きさの3倍程度です。溝がついたら種を播きます。出来るだけ重ならないように1センチ程度の間隔で播くと、後の間引きや管理が楽になります。種を播いた後は溝の中に覆土をかけます。溝が埋まって平らになる程度にとどめましょう。覆土は細かいバーミキュライトかふるいにかけたピートモスが向いているでしょう。川砂やくん炭などを混ぜても利用できます。

すじ播き

ばら播きは土を入れて用意した鉢にバラバラにまく方法です。準備は平鉢を使いますが播種箱に準じて行います。指で種をつかみ土の表面の中央部から渦を描きながら播くと種が重ならず、上手に発芽します。覆土は種の大きさにもよりますがピートモスをうっすらとかけると良いでしょう。

ばら播き

点播きは種が大きくて比較的発芽率が良い種で行います。特に移植を嫌う豆科の植物には向いています。9センチのポットに土を入れ地面に落としてよく落ち着け中央に穴をあけそこに種を3粒程度まいて覆土をします。また、鉢上げの手間も必要ないので、少量の苗を育てるには確実で便利です。
点播き

種播き後の管理
種播き後はジョウロなどでたっぷりと水を与えて下さい。水分を含みにくい性質の用土もあるので1、2日は土の乾き具合を見て充分に湿るまで水やりを続けてください。
発芽前の土は充分に濡れている事が大切なので土が乾き始める前に水を与えましょう。
また、乾きを防ぐために発芽までは日陰に置くこともできます。新聞紙やビニールシートをかけるのも良いでしょう。ただし、発芽後はすぐに日光に当てるようにしましょう。
発芽後、苗が込み合うようでしたら必ず間引きしてください。また、土に含まれる養分の量にもよりますが本葉2枚で2000倍程度の液肥、本葉3−4枚で鉢上げ1週間前に1000倍程度の液肥を与えると鉢上げ後の植物の生長が良くなます。鉢上げが近づきはじめたら水やりを控えるようにして(土が乾きはじめたらかん水する)根を良く張らせるようにします。

鉢上げ
発芽後本葉が3〜4枚になったら9センチのポットに鉢上げをしましょう。植物の種類によっては苗をそのままプランターや花壇、菜園に植えるけることが出来ます。しかし、一度鉢上げをしてから植え付けたほうが根付きがよく管理が楽になります。苗を直接植え付けると、苗の活着まで土をすこしでも乾燥させるわけにいかないので水やりが大変になります。
鉢上げ後2週間後に置肥を与え、2週間に一度は液体肥料を水やり代わりに与えましょう。鉢上げ後1カ月で植付けが出来るようになります。
■さし芽種まきの土■
生長促進剤入り、発芽後の生育を早めます。
多孔質パーライトが通気性を高め根の張りを良くします。
保水性に優れ、種に適度な湿り気を与えます。
−使い方−
完全に吸水するまで1日程度かかりますのでさし芽後2日続けてたっぷりと水やりを行ってください。
土が流れやすいのでジョウロのハス口を上に向けて柔らかく水を与えてください。

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